生活

親戚にお金を渡す日本のお正月:お年玉

man with fireworks

お正月、それは日本人の子供が金を稼ぐことができる一年で唯一の瞬間である。私は1月1日、すっかりそのことを忘れて叔母の家を訪れていた。久しぶりに従姉妹たちに出会い「すっかり大きくなったね!もう13歳か!」などと話していると身長が高くなった従姉妹がソワソワしていることに気が付いた。何だろう、トイレでも行きたいのだろうか?

いや違うお年玉を待っているのだ

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お年玉とは日本の伝統的文化で、正月に会った親戚の子供に袋に入れたお金を渡す風習である。日本人の子供はこれによって平均2-5万円、多い人だと合計10万円をたった数日で得ることができるので、アルバイトができない中学生くらいまでの子供には非常に重要である。いや、むしろゲームやアニメに時間を潰さないで知らない親戚の家に親と一緒に挨拶に行くのはすべてこのお年玉のためかもしれない。

いくらあげればいいのか?

さて問題はお金をあげるべきかあげないべきかではない。いくらあげるかだ。これがあげる側にとっては非常に敏感な問題になってくる。例えば兄弟に会いに行ったとして甥っ子・姪っ子には兄弟が自分の子供にくれる金額と同じ金額を渡すべきだ。そうでないと「なんだあいつはケチだなぁ」と思われるので見栄を張るしかない。しかしそこで調子に乗って一人に一万円でも渡そうものなら子供たちは来年から「このおじさんは去年も一万円くれたから、今年も一万円くれるだろうなぁ。あれっ?金額が減ってる( ^ω^)・・・おじさん貧乏なのかなぁ」と思われるわけである。これでは家族の前でプライドはズタズタである。

さて私はまだおじさんの年齢ではない。24だ。そのためあまりお金を払えなくても「まぁこの前までお年玉をもらっていたあなたが、お年玉をあげるようになるなんて成長したのね」と親戚がほほ笑むくらいだ。私は瞬時にアジア人特有の高速計算機のような頭脳を使って適切な金額を考え始めた。

プラン1:1000円

聞いたところによるとどの家族も3‐4人子供がいてなおかつ仕事がない沖縄県では一人千円という暗黙のお年玉ルールがあるという。子供達もおじさんが何人もいるので合計金額はそれほど安くないというwin-winの関係だ。素晴らしいではないか。じゃあ私も1000円にするか。

沖縄は美しい場所だが雇用が少ないという問題もある。

いやまて、これはあまりにもケチすぎる。特にここは東京だ。しかも私の家族は決して何人もおじさんがいる家族ではない。もしここで1000円を払ってしまったら明らかに自分のけち臭さが目立つし、親戚から「あいつは相変わらずケチだ」と噂されるかもしれない。ダメだ。。。プラン1はダメだ。

プラン2:3000円

千円札のイラスト(お金・紙幣)

プラン2は働き始めてまだ2年しかたっていない私には妥当な金額だ。飲み会に行ったら一回使ってしまうくらいの金額だが、飲み会を一回我慢してカワイイ従姉妹の笑顔が見えるのであればそれでいいではないか。

しかし、少し考えてみた。1000円札をもらうときと5000円札をもらうときの感動は全く違った。1000円札だと何枚もらっても「あーん、1000円か。まぁ遠い親戚だからなへっ」という感じだったが5000円札をもらった時は「(*^-^*)おじさん大好き!」であった。つまり感動を得られるのは5000円。これが働くようになった24歳の私から従姉妹への適切なサプライズなのではないか。

プラン3:5000円

五千円札のイラスト(お金・紙幣)

これだ。従姉妹の感動と財布の痛みの調和を保てる金額はこれしかない。俺は5000円にかける。

この計算を行うまで平均約10秒である。そして何も悩んでいなかったように従姉妹を呼び「明けましておめでとうお年玉だよ!大事に使ってね!」とほほ笑んだのだった。決まったぜ。。。

お年玉の渡し方

どこの国でも親戚付き合いほどめんどくさいが大事なものはない。欧米人にとってクリスマスくらい重要なお正月に義理の家族へ挨拶しに行かなかったらかなりの確率でひんしゅくを買うだろうから、もしパートナーが日本人ならお年玉を渡す機会は絶対に回ってくる。

そこである程度のマナーについて教えようと思う。

1.金額を親戚と決めておく

まず、親戚と連絡をしてお年玉をいくら渡すのかをメキシコのカルテルのように決めておこう。家族ごとにいろいろなルールがあるので確認すべき重要な内容だ。お年玉を払いすぎると他の親戚から「あいつのせいで多めに払わなければいけなくなった。面倒だ」と思われるかもしれないので事前にこっそり連絡しておくとトラブルを回避できる。

2.「ポチ袋」にお金を入れる

お金は用意したものの親戚の前で現金を子供に渡すのは少々失礼だ。こういう時は事前に「ポチ袋」に入れておくべきものである。ポチ袋というのはお年玉を渡すための専門の袋で12月くらいになるとコンビニやスーパーでも買えるようになる。なので渡す親戚の数の分ポチ袋を用意してお金を入れておくといいだろう。間違えないように「〇〇君/ちゃんへ」と裏に書いておくのも忘れないように

ちなみに小さいポチ袋なら折ってしまうのでわからないかもしれないが「新札」の現金を渡すのがお年玉のルールだ。銀行に行って「新札をください。」と言えば交換してくれるので準備をしておこう。

3.お年玉を渡そう

さて、準備は完了した。満を持して親戚周りを1月1日から始めよう。お年玉は子供に渡しているかどうかその親が見えるところでしたほうがいい。そうすれば「あぁこの人は今年もお年玉をくれる親戚なんだなぁ」と思われるからだ。大人への配慮も忘れてはいけないのだ。

どうだろう日本の習慣はめんどくさいと思っただろうか?外国人でも日本に住んだら日本の習慣に合わせて行動したほうが信頼されやすい。こういう小さい信頼の積み重ねが重要なのだ。ぜひ日本人と結婚したい人は覚えておいてほしい。

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