日本に旅行に来たらうまい寿司を食べたいと思うのが普通だと思うが、もしあなたが日本についてあまり知らないならちょっとこの記事を読んでいってほしい。
なぜなら最近あまりにもボッタクリな店が多いからだ。
悲しい話だが2019年まで毎年右肩上がりで外国人観光客が増えたおかげで何人かの日本人達は「外国人は簡単に金を払ってくれる」と思ったようだ。しかし、こういう不誠実な商売が続くのは我慢が出来ない。日本人の一人として、安く美味しい寿司を食べる方法を伝えたい。

寿司を食べる方法は4種類
昔ヨーロッパにいた時フランス人の知り合いに「私は寿司が大好きだ。週に3回は寿司を食べている」と言われてびっくりしたことがある。
我々は寿司を月に1回くらいしか食べない
というか月に1回くらいしか食べられないのだ。寿司はあくまでも高級料理で例えば子供がテストで満点を取ってきたとか、久しぶりに親戚が来たとか言う時に食べるものだ。だから外国人観光客がよく入る激安寿司などにはあまり日本人は行かない事を理解してほしい。
しかし、それでも安くて美味しい寿司を食べる方法はいくつかある。4つほど紹介しよう。
スーパーマーケット
意外と外国人観光客は知らないが、スーパーマーケットでも寿司は売っている。しかもカリフールで売っている「寿司のような何か」と比べたら10倍うまいのでぜひ買ってほしい。
おすすめのスーパーはLifeだ。ここの寿司コーナーの魚はいつも新鮮で美味しい。日本に住み始めるならLifeがある近くに住んだら毎日おいしい寿司が食べられるはずだ。
予算:500-1,000円
回転寿司

次にもう少し良い寿司を食べたいとなったら回転寿司という手段がある。日本の奇妙な食文化として一番有名なのはこの回転寿司屋なのではないだろうか?ところで、この回転寿司という店の種類は総じて安価な場合が多い。なぜなら鮮度が重要な寿司が常温の状態でレールに乗って回っているからだ。
そのため家族連れや若いカップルが使っていることが多く、値段も安いが味もそんなに美味しいわけではない。特に巨大チェーン店はロボットを使って寿司を作っているので本当に美味しくない。私は巨大チェーンの寿司を食べなきゃいけないのなら貯金して良い寿司屋に行くことにしている。
予算:1,000-2,000円
宅配

実は回転寿司と同じくらいコストパフォーマンスが良い寿司の頼み方がある。それが配達だ。例えば私がよく使う寿司屋「銀のさら」は日本中に寿司を調理するセントラルキッチンを持っており、新鮮な寿司をバイクですぐに運んでくれる。
私の意見ではこの宅配寿司の方が安い回転寿司よりもおいしい。もし日本に住んでいるならこちらを使ったほうがおいしい寿司が食べられると思っている。
予算:1,700-3,000円
鮨屋

最後の手段は普通の寿司屋に行くことだ。もちろん値段は高いが、確実においしい寿司を食べることが出来る。こういった寿司屋は回転ずしと比較して「回らない寿司屋」と呼ばれている。
正直普通の寿司屋は金額の違いが激しいので間違えて一流店に入ると最大50,000円近く払うことになるかもしれない。さらに恐ろしいのはそういった店にはメニューすらなく、「時価」と書いてあるだけだということだ。
これはその日調理人が市場で仕入れた魚の金額に合わせて寿司の金額を変えているということで、「あなたは別に金額を気にするようなケチなお客様じゃないですよね?」というメッセージが含まれている。こういったお店に行って職人おススメの寿司を食べたりするのも面白いが、あなたが外国人で日本語があまり上手ではない場合財布の中から金が消え去る可能性があるので注意しよう。
予算:3,000円-50,000円
良い寿司屋の見つけ方
さて鮨屋の大まかな違いを理解したなら、どんな時にどんな店に行くべきかは大体お分かりだろう。デートなら回らない鮨屋に行くべきだが、友達とちょっと昼ご飯に鮨でも食べようという話なら回転ずしで問題ない。ただそんな時いい店かどうかを予想する能力は非常に重要だ。
これまで外国人の友達が何度もおいしくなさそうな鮨屋に吸い込まれていったので、簡単な見分け方を伝えたい。
カタカナorアルファベットで書いてある鮨屋は避けろ!
もし店名にカタカナかアルファベットが入っていたら注意しよう。外国人観光客向けに運営されている鮨屋の可能性が非常に高い。カワイイキャラクターが看板に書いてある場合もおいしくない可能性が高い。大体子供を連れている家族向けの鮨屋だ。

「かっぱ寿司に行くくらいなら貯金する」は私の父のいつものセリフである。
試してみたいならランチでチャレンジ
もしおいしそうな鮨屋さんを見つけたのにも関わらず値段が高くてどうすればいいか迷ってしまう?ならランチで試してみればいいのだ。日本のランチは高級レストランでも1000円から3000円のメニューが揃っている。ランチタイムにその店の味を知ってもらい、夜に来店してもらうためだ。だから、ランチタイムを利用すれば超高級店の味も知ることが出来る。
例えば日本で一番有名な鮨店「久兵衛」は通常一人30,000円-50,000円すると言われるが、ランチだと6,500円のセットがある。ディナータイムはもはや異次元の金額だが、ランチなら貯金すれば食べられる金額だ。このようにランチタイムを駆使してぜひお気に入りの鮨屋を探してほしい。
私のオススメの鮨屋
さて、ここまでお話した上で最後に私のおすすめのお寿司屋さんをお伝えすると、それは立ち食い鮨だ。

立ち食い鮨というのは、カウンター型のレストランで立ったまま鮨を食べるスタイルの鮨屋の事だ。一見座らないので非常識に見えるかもしれないが、もともと鮨は江戸時代までハンバーガーのようなファストフードだったので、ある意味最もオーセンティックなスタイルともいえる。
このタイプの店をおススメするのは美味くてそこそこ安いからである。立って食べる以上お客があまり滞在しないことを想定して鮨の値段が安く抑えられているので、低価格でおいしい寿司を食べることが出来る。私だったら安い回転鮨よりもこちらを選ぶ。Google mapに私がよく行くお店を載せておいたのでぜひ食べてみてほしい。
正直観光ビジネスの為に日本人が誠実さを忘れて簡単なビジネスをするようになったのは残念だ。だが、今回のコロナウィルスによる観光客減少の影響でそのような不誠実な店はほぼ全て閉店することになっている。なので次あなた達が日本に来れる時は日本の鮨屋は健全な状態になっているだろうとは思う。しかし、日本人の店の選び方を知ってもらえばもっといい店に出会えるはずだ。ぜひこの記事を読んであなたが好きな鮨屋を探してほしい。