生活

日本人の私が教師になりたくない理由

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何を隠そう私は大学でヨーロッパの歴史を学んでいた
自他共に認める変な日本人である。

実は歴史を学んでいる日本人は少ない。そのため私の学科を話すと日本人にも大変珍しがられてこのようなことを聞くのである。

「歴史を勉強している?じゃあ将来は大学で教授になるの?
それとも高校の歴史の先生になるの?」

いやいやいや、それだけはいやだ!

せっかく勉強していい大学に行ったのに、高校の教師になるのだけは嫌だ!。まぁそんなことを大学生の時友人と話していたものである。

さて、実は日本では学校の教師は今若者に非常に不人気な仕事の一つである。どれくらい不人気かというとTwitterで教師の仕事の問題についてハッシュタグが作られて社会問題になってしまったくらい不人気だ。今日はそんな教師という仕事がこの国ではどれだけ大変な仕事か一緒に学ぼう。

#教師のバトン – Twitter Search / Twitter
Twitterのハッシュタグ。「死にたい死にたい」と言い続ける鬱なコメントが続いていた。

これは文部科学省が作成したTwitterのハッシュタグで学校の先生になる魅力について語ってほしいと教師に呼びかけたものだったが、帰ってきた返事は阿鼻叫喚の過酷な労働の様子であった。こうなったのも教師の仕事が長時間労働で、給料が安いことに問題がある。

教師は給料が安い

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Photo by John Guccione www.advergroup.com on Pexels.com

残念ながら日本の教師の給料はそれほど高くない。例えば25歳の教師なら平均賃金は約400万円だ。ちなみに私はITの企業で営業マンをしているがこの金額よりも既に多くの金額を稼げている。

しかし、問題はこれだけではない。学校の教師になったら土曜日は普通に仕事だし、下手したら日曜日も仕事になるのだ。

日本で教師になったら麻薬を作って
副業収入を稼ぐのも不可能だ。
だって、土曜日も日曜日も仕事だから。

ブレイキング・バッドの映画化が決定 | HYPEBEAST.JP
これにはウォルター先生もがっかり。

実は日本の学校には部活というスポーツをしたり音楽を演奏する授業以外の活動がある。教師はこの部活の担当として試合に学生を連れて行ったり、スポーツの指導もしなければいけない。

たとえば17時まで授業をしたら、そのあと18:30くらいまで野球やサッカーの指導をして学校に帰ったらテストの採点をする。帰れるのは22:00くらいだ。土曜日ももちろん学校で授業があるし、場合によってはスポーツの試合で日曜日も仕事が待っている。

そしてその日曜日の仕事は給料が出ないボランティア活動だ。

どう考えたって生活が続かない。こうして若い先生が鬱になるケースが後を絶たず、先ほどのTwitterの話に繋がってくるのである。

そんなに長時間働くくらいなら、地獄と言われている証券会社に入って老人にクズのような株を売る方がマシだ。

My night as the Wolf of Wall Street | Financial Times
My night as the Wolf of Wall Street | Financial Times
それこそ「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のようにね。

教師は尊敬されない

1月16日タイの先生の日!タイ人教師の威厳が保たれている理由 | CHIAMGMAI43
タイでは学校の先生はまるで神だが、日本でそんなことはない。

ここまで大変な仕事にも関わらず教師という仕事は社会的に尊敬されていない仕事だ。いや、正確に言えば尊敬されていた仕事だった。

例えば100年前だったら教師という仕事は日本で最も優秀な大学を卒業したエリートの中のエリートのような人間だけが就ける仕事だった。ところが、現代はこの尊敬が吹き飛び、誰もやりたくない仕事になっている。

尊敬されなくなった主な理由はこんなものだ。

①相次ぐ教師の生徒へのわいせつ行為が多発したから

3年に一度くらい、どこかの学校で教師が盗撮したり、女子生徒の下着を盗んで逮捕されることが続き、いつも間にか「おかしい人間が働いているのではないか?」というイメージが作られてしまった。

*教師の名誉のために言うがほとんどは善良な人間である。

②いじめ問題などを無視するというイメージが定着したから 

またこれも問題なのだが学生がいじめの被害を相談すると、学校が社会問題になるのを恐れて、その事実を隠蔽しようとすることが何回も多発した。このため学生から「卑怯な大人」というイメージが定着してしまったのもある。

③優秀な若者が目指さないから

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そして最後にこの理由が待っている。日本のエリートの若者は教師になりたくないと思っている。日本で最も有名な東京大学を卒業して学校の教師になりたいと言ったら親は恐らく悩むだろう。なぜなら先ほど説明した通り、仕事が長くて給料が安いからだ。東大に行ったならもっと楽な仕事をたくさん選べる。

このような理由の結果日本の若者達は私を含めて教師になることを拒否するようになった。そして現在、もはや教師になるのは2種類の種類の人間だけだ。

子供に教育を与えるという夢は持っているが
過酷な労働環境を理解していない夢想家

または

安定した公務員として仕事を失いたくない保守的な若者

このどちらかだ。

理想でパンは買えない

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Photo by Geraud pfeiffer on Pexels.com

我ながらこの話はあまりにもリアリスト過ぎて、「お前はペシミストすぎる」と批判されるかもしれないが事実だ。

理想や夢でパンは買えないのだ

実際、私の大学の同級生は歴史の先生になったが長時間労働で鬱状態になって、大学時代から付き合っていた彼氏とも別れた。だが、私からすればそれは避けられた悲劇だった。日本は学科と関係ない仕事に就くことが出来る国なのだから、その権利を存分に使ってもっと稼ぎやすい仕事に就くことはできたからだ。結局彼女は理想に殺されたようなものだったのだ。(まぁ殺されてないが)

だから何度も言うが、教師という仕事はごめんなのだ。

「ブレイキングバッド」を見た時、あながち嘘でもないなと思ったのをよく覚えている。こんなに労働環境が厳しければそのうち売春や悪い副業に手を出す人間も出てくるだろう。あなたの国の教師はどうだろう?尊敬されているのかそれとも嫌われているのか?是非コメントで教えてほしい。それではまた次の記事で。

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