なぜ人は浮気をするのか。その理由は人によって本当に様々である。ある者はゲームのように浮気を楽しみ、ある者は悲しみから浮気に走る。しかし、風俗に行くことは浮気なのだろうか。なぜ日本人が浮気をするのか考えるこの連載シリーズ、2回目は浮気はしたことがないが風俗には行ったことがある男の話である。

友人B
性別:男
年齢:20代
趣味:言語
風俗は浮気になるんでしょうか?

こんにちはB君!今日はこのインタビューについて参加してくれてありがとう!

どういたしまして!浮気についてインタビューしてるなんて面白いですね。なんでも聞いてください。

じゃあ早速聞きたいと思うんだけど、浮気の経験はあるかな?

僕はないですね。あ、でも待ってください。浮気の定義は何でしょうか?

そうだね…やっぱり肉体関係があると浮気だと考える外国人の人は多いね。

それだと風俗に行くことも浮気になりますか?彼女がいる時外国の風俗に行ったことがあるんですが、これも浮気になっちゃうんですかね?自分の中では浮気という認識はなかったです。

おー、つまり君にとって浮気の定義とは肉体関係があるかどうかではないんだね?

そうですね。僕は肉体関係になるために口説くことが浮気だと思います。逆に風俗嬢と遊ぶためには口説くという努力をせずにお金を払うだけで関係が成立しますよね。これはマッサージのようなものだと思いますよ。ポルノビデオを見るのと違いがあるんでしょうか。

なるほど。それは興味深い意見だ。
ポイント①:風俗=売春ではない
海外で女性が働いているセクシーなお店というと性的サービスが伴うのが当たり前だが、日本ではそうではない場合も多い。だが、性的サービスが伴う店、そして伴わない店を含めて、そのような仕事は風俗という業界に分類される。風俗の中にはさらにいくつかのサブグループがあり、サービスが異なる。
キャバクラ

キャバクラとは女性のスタッフとお酒を飲みながら話すことのできるサービスである。基本的に性的なサービスはない。むしろ会話によるプラトニックな恋愛関係を疑似的に楽しむことが出来る場所だ。性的なサービスも提供する店は「セクキャバ(セクシーキャバクラの略)」と呼ばれる。逆に女性の客のためのサービスは「ホストクラブ」と言われる。
デリバリーヘルス
デリバリーヘルス(略してデリヘル)は性的サービスを伴う風俗サービスの一つで女性が男性のいるホテルなどに来て、性的サービスを提供する。しかし、日本には売春禁止法があるため本番行為(つまり本当のセックス)は禁止されている。つまり裸の女性がサービスをしてくれるが肉体関係は伴わない。
ソープランド
SPAの形をしている風俗サービス。昔はトルコ風呂と呼ばれていたがトルコ政府が激怒して名前が変わった。売春禁止法があるにも関わらずなぜかソープランドでは本番行為(つまり本当のセックス)は黙認されている。店舗は「ここは普通のSPAだが、たまたま店員と客が恋愛関係になってしまっただけだ」という言い訳をいうことで政府から許されている。
このように日本ではなぜか性的サービスがないセクシーな仕事も存在しており、外国人を混乱させる理由になっている。性的サービスはないのだからキャバクラに行ってもいいと考える妻もいれば、Bのようにソープランドもマッサージのようなものだと考える女性もいる。
女性が浮気するのは許せない?

さて、じゃあもう少し質問したいんだけど、もし君が風俗に行くことができるなら女性が風俗に行ったとしてもそれは浮気じゃないのかな?だって君にとっての浮気の定義にとっては金を払う関係なら問題ないよね?

うーん、そうですね。わがままだとは分かっているんですがやはり女性がそういうお店に行くのは好きじゃないですね。でも本来男女共にそういう店に行くべきではないと思ってはいるんです。でも男性は行ってしまうことが多いのかなって思います。

複雑な気持ちだね。じゃあ最後に君の友達たちは何パーセントくらい浮気していると思う?

たぶん20%くらいじゃないですかね?

オッケーありがとう!とてもいいインタビューだったよ!
やはり重要なのは気持ちか?
今回は風俗サービスを利用することは浮気なのかどうかがインタビュー中の大きなテーマだった。しかしここにも肉体関係よりも他人に愛が伴うことが本当の浮気だという価値観を感じることが出来たような気がしており、日本人はやはり肉体関係よりも心の関係を重要視するのだろうかと思ってしまった。
また改めて考えると日本の風俗サービスはヨーロッパなどと比べて非常にバラエティが豊かだ。この点もなぜ違いがあるのかがとても興味深いと感じた。
しかし、まだまだサンプルが足りない。より日本人の本音を知るためにはさらに調査しなければいけないだろう。