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その方言はヤクザっぽい?日本の方言とステレオタイプについて。

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あなたの国には方言にステレオタイプがありますか?実は日本の各方言にはイメージがあるのです。実際テレビドラマではよくエリートビジネスマンは標準語、そしてヤクザは関西弁を話すなど、方言は人々のステレオタイプと密接につながっているのです。今日はそんな日本人しかわからない各地域の人々のイメージについて学んでいきましょう!

東京(山の手):冷酷なビジネスマン、女っぽい

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東京の方言は外国人にはあまり知られていませんが実は2種類存在しています。

それが標準語江戸弁です。

 この二つの言葉が生まれたのは、この東京が江戸と呼ばれた時代に庶民の言葉と侍の言葉が異なっていたためです。庶民の多くは東京の東側の低湿地帯に住んでおり、侍は西側の丘の上に住んでいました。そのため庶民の言葉は「下町言葉」と呼ばれており、侍の言葉は「山の手言葉」と呼ばれていたのです。そして今の標準日本語はこの山の手言葉が中心になっています。

 さてこの標準語はどんなイメージがあるでしょうか?やはり東京はビジネスの町ですからまずスーツを着たエリートビジネスマンのイメージがあるでしょう。 特にテレビドラマでは銀行員や官僚はキレイな標準語を話すのが普通です。これはこのような仕事をしている人は基本的に東京で育ったか、東京のエリート大学で教育を受けていると思われるからです。

 しかし、反面標準語を話すエリートはハードネゴシエーションには耐えられないという反対のイメージもあるのです。これは東京生まれの人間は坊ちゃん育ちで、昔から恵まれていると思われているからなのですがそのため標準語を話さない人にとって男らしくないと感じる人もいるようです。貴族上がりのお坊ちゃんに見えるのでしょうか。

東京(下町):ケンカが好き、人情味が厚い、金をすぐに使う

 日本人は非常に真面目なイメージがありますが、実はそんなことはありません。昔の伝統的江戸の市民は刹那的に生きていくライフスタイルを誇りにしていました。実際に彼らは貯金を全くせず、酒をたくさん飲み、ケンカをたくさんする男がかっこいい江戸の男だと思っていたのです。

 その江戸の庶民の文化を継承しているのがこの下町の方言です。この言葉を聞くとすぐに怒るようなイメージですが、実は情に厚いいい人達というイメージを与えられます。この話をすると思い出すのはいわゆるイギリスのコックニーです。なぜならコックニーが話されるのはロンドンの東側で、東京の下町言葉が話されるのも東京の東側なのです。そう地理的関係も似ています。そしてその方言から感じるイメージも似ているのではないかと思います。

例:これはジョージ・バーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン Pygmalion』のコックニーを話すキャラクターを日本語に訳した文章です。この通り下町言葉で書かれており非常に攻撃的に聞こえます。

 花売り娘 お、あれぁあんたの息子かい? ったく、どういう躾(しつけ)してんだかねぇ、貧しい花(あな)売り娘の商売もん台無しにしちまって、おあしも払(あら)わずドンズラかい。まあいいや、あんたに払(あら)ってもらおうか?

この方言には普通の日本語にはないいくつもの特徴があります。下の表を見てください。

  • あれぁ:あれは のHが発音されなくなっている。
  • あな:はな のHも消えている。
  • あんた:Youの意味だが非常にアグレッシブ。

東京にも方言があるなんて面白いですよね。

このおじいさんは非常に典型的な下町言葉を話していますね。

大阪:面白い、ヤクザ、商売人 

 大阪の方言はありたいていに言えばカオスな雰囲気を私たちに与えます。例えば多くのコメディアンは大阪を含めた関西地域の出身というイメージがあるため関西弁で話されるとにぎやかで楽しい雰囲気を感じます。しかし、大阪という街はもともとは日本で最も商業が盛んな街でした。そのため金が好きで好きで仕方がないベニスの商人のようなイメージもあり、更には稼ぐためになりふり構わないヤクザのイメージもあります。  

大阪の対ヤクザ向けの警察。「ヤクザよりヤクザっぽく話す」と有名だ。
もちろん元気でカワイイというイメージもありますよ。

ちなみに大阪のある地域ではLとRがスペイン語のRのように発音される特徴があります。 また江戸弁の「あんた」は非常にアグレッシブで危険な単語ですが、関西の「あんた」は愛情が感じられます。イントネーションを関西風で言えば日本人も親近感を覚えるかもしれません。

京都:上品、優雅、陰険 

京都は大阪の隣にある都市ですが1000年間日本の首都でした。そのため、彼らの話し方には上品で優雅な雰囲気を感じさせます。日本で宮廷にいる貴族の話し方とは京都のイメージです。

しかしその反面、日本でもっとも建前と本音がある地域でもあり、京都の伝統的な人間は他の日本人を田舎者と思っている節もあります。実際皮肉屋で陰険なイメージがあり、ドラマではよく主人公をいじめる上流階級の姑の役などで京都の方言が使われます。 

広島:血の気の多いヤクザ  

 広島の方言は「人を殺しそうなヤクザ」が話していそうだとよく言われます。これには理由があって日本で伝説のヤクザ映画「仁義なき戦い」の舞台が広島だからです。原子爆弾が落とされて町が壊滅したため戦争後は最もヤクザ通しの争いが絶えない危険な街になっていましたが今は普通の地方都市です。

 ところで広島ヤクザのイメージは関西のヤクザよりもより武闘派なイメージですね。金儲けよりもプライドのために生きている人間が多く、金のためなら争いもしない東京や大阪のヤクザと違って、誇りのために抗争をするイメージがあります。カリカルテルが大阪や東京のヤクザですが、メデジンカルテルが広島のヤクザっぽいです。

例:これであなたも広島ヤクザじゃきぃ!

  • わし:わたしのこと
  • ~じゃ、~じゃきぃ:です、ます。 そうじゃ、なんじゃ?など
  • 殺すど:殺すぞ

福岡:(女)可愛らしい(男)マッチョだがいい人 

 福岡は北部九州の街。男性はいわゆる男尊女卑が強めで、女は男に従順であるべきだという伝統的価値観を持っていますが、本当は妻のほうが強いイメージです。女性の話し方は柔らかく可愛らしいと評判で「彼女に話してもらいたい方言ランキング」ではいつも上位に位置しています。そのため広島や大阪の方言と比べると暴力性は見せかけだけです。広島や大阪は本当に殺しそう。東京は表情も変えずに殺しそう。またヤクザの話になっちゃった。。。

 福岡の男性・女性は目が大きくて美しいという噂があります。日本人男性は福岡に住みたがる人が多いというのは昔からよくある話。

鹿児島:純粋、戦士、素朴  

 鹿児島は南部九州の地域。日本で最も戦争に強い地域でスパルタ人のようなイメージを持たれています。実際多くの有名な軍人を排出しており、素朴で死を恐れない戦士のようなイメージがあるのでスパルタ人だと思っておけば間違いはありません。ドラマだと頑固な警察の役などが多いですね。ちなみに方言が特にキツく、何を言っているかは全くわからないです。

 本当に何をいってるか全くわからない。字幕がないと私もこの会話が全く理解できないので外国人にはほぼ不可能です。おそらく最初それを聞いたら韓国語だと思うんじゃないでしょうか。。またこの地域は古代から非常に閉鎖的な地域で戦闘的な部族がいたために実はこの方言は暗号として利用するために作られたのではないかという噂まであります。

青森:貧乏な農民、我慢強い、寡黙、真面目 

 青森は東北の中で最も北にある県で雪が多く農業をするのが難しい土地柄でしした。そのため幾度となく飢饉が起こって貧しい農民が死んだイメージがあり、田舎者と思われたりすることもあります。そのため東京に出てくると「えっ?すごい方言だね?どこ出身?」と言われるので方言を使わない人たちも多いです(関西人は東京でも絶対に関西弁で話す)。反面、厳しい土地で長年暮らしているので我慢強いイメージもあり、仕事の時は信用できるビジネスマンになりそうなイメージがあります。実は戦争で強い兵士は東北出身も多いです。鹿児島の兵士はすぐに怒って叫びながら戦っているイメージだが、東北の兵士はじっと敵を待っているスナイパーのような兵士のイメージ。強さにも違いがあるということがわかるだろう。

grayscale photography of sniper
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どうだっただろうか?日本語には実に多くの方言があることがわかってもらったと思う。そのため是非興味があったら日本のドラマを見てもらってその方言とキャラクターについて楽しんでほしい。あなたが好きな方言は何だっただろうか?

(2)件のコメント

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