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日本で外国人を面接する社員の心の声

woman filling job application form in office with boss

コロナウィルスによる大不況が世界中で続いています。正直世界中が大不況なのは初めてです。ですが、日本人であることは幸せなことで、このような時より大きな被害を受けるのは経済が弱い国の人々です。そのため何人かの友人が私に「日本で働けるチャンスはないか?」と質問してきました。

うーん難しいですね。

 なぜなら労働市場において多くの外国人は日本人の労働者と比べて価値が低いとみなされるからです。過去何度か外国人に面接をしたことがある立場から、会社側が日本で働きたいあなたを面接どのように見ているか今日は説明しましょう。 

採用には金がかかる

実は外国人、日本人に関わらず人を採用するためには多くの金がかかります。

  • 面接官の給料
  • 転職仲介業者への謝礼
  • その後の教育コスト

計算するとかなりの金額です。

さらに日本は正社員として雇用すると原則会社側から解雇することができませんから、自分の経歴を過剰にアピールしているような人間を雇用してしまった場合会社側は大きな損害を被ることになります。そのため面接官は非常に注意深くあなたを観察しています。 

もっと簡単に言いましょう。労働市場において私達も商品です。

photo of discount sign
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50万円だと思っていた商品をデパートで買ってきたら10万円の価値しかない偽物だと知ったら怒りますよね?しかも返品不可能なのです。あなただってそんな買い物をしなければならないなら非常に神経質になるはずです。 このような事情から面接官の頭にはあなたを雇うことによって起こるデメリットが湧き上がっています。さぁ面接官の頭を覗いてみましょう。 

外国人社員はよく辞めそう

woman leaning on table
Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

面接担当者は「この人は外国人だからすぐやめるかもな。」と思ってます。おっと差別じゃないですよ。これは統計的な事実です。

実際外国人社員は日本の会社をよくやめます。この資料によると外国人の労働者は平均的に2年で仕事を辞め母国に帰る傾向があるということがわかります。

国内外2000名の外国人材の声から見えた日本の課題

これはなぜでしょうか?理由は日本において安定したキャリアがないからです。現在の日本に外国人として移住して20-30年定職に付きながら生活できた外国人はほとんどいません。ほとんどは英語教師として非正規雇用され、今回のコロナウィルス問題でその多くが解雇されました。月収4万円のひともいます。

 想像してください、なぜ会社は外国人を雇いたいと思うのでしょうか?。グローバルで、ダイバーシティな環境を用意するためという理由はP&Gのような世界的企業が考える話です。しかし、非常に優秀なエリート以外そのような会社は選べず、基本的には日本の企業に入ることになります。ところが日本の殆どの会社は日本人のためにビジネスしていますからダイバーシティよりも日本人の常識を知っている人を求めているのです。このため外国人はディスアドバンテージを持った状態から働き始めます。これは安定した未来なんて想像できないですよね?


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それでも外国人を雇用したい会社はあります。例えば日本人がどんどん辞めてしまういわゆるブラック企業や、高い賃金は払いたくないが外国語が話せるスタッフがいないと困るホテルなどは喜んで外国人を雇います。

つまり技術が必要な割りに給料が安い仕事か、日本人が誰もやりたくない仕事のみがたくさんあって、外国人はその仕事をしているのです。 

こうして多くの外国人は地獄のような環境で働かされ、「やっぱり日本の仕事はひどい」と考えて、会社(その多くはブラック企業)をやめて国に帰ってしまいます。これは事実ではありません。

日本が悪いのではなく、あなたのいた環境が悪かったのです。

しかし、現在ではこうして日本社会全体に「外国人はよく辞める」というイメージができてしまいました。だから人事担当者は外国人が来ると警戒するようになったのです。 

このため、面接官に対してあなたは「簡単に仕事を辞めない外国人」であるという印象を与える必要があります。毎日経済新聞を読んだり、N1レベルの日本語を習得したり、または日本の大学院をでて日本の社会をよく知っているとアピールすることが大事でしょう。小さいIT企業でボランティアをさせてもらうようにメールを送るのもいいと思います。 

まぁでもそんな努力ができるなら

シンガポールに行ったほうが稼げますよ

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普通の外国人なら採用するメリットはない

 次に面接官は

「もし普通の日本人と同じくらいの能力しかないなら雇用するメリットはあまりないな」と考えているでしょう。

sad mature businessman thinking about problems in living room
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正直普通の日本語が上手でもない海外大卒の外国人を雇用するメリットは日本企業にほとんどありません。まずこのような外国人は自分の国の社会の知識しかありません。日本の社会・経済について全く知識がない素人を雇うくらいなら、普通の日本人を教育する方を選ぶと思いませんか?

またビザの問題が常につきまといます。入国管理局がもしビザの更新をしなければ最短1年でその外国人は労働する権利を失うのです。そんなリスキーな人材に教育コストを投資するのなら…もう、その次の言葉は知っていますね? 

だから最低でも日本の大学または大学院を卒業していて、日本の成人と同じくらいの日本語能力がないことを証明できなければ安心して雇用できません。それでもビザの問題から普通の日本人を雇用するほうがまだ安全です。

 逆に数少ない成功例をお教えすると、例えばある外国人の友人は日本の超有名大学を卒業し、なおかつその大学内のビジネスコンテストで優勝していました。彼女は更に自分で日本の会社のリサーチを行い結果的に株式上場企業で定職を得ていますが、将来のキャリアを考えることができる仕事を得るためにはこれくらいの努力が必要です。 

そんな努力ができるならCSを勉強してドイツで働いたほうが労働環境はいいですがね。

aerial view of city buildings
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あなたが日本で働けるかどうかの指標

 そんな努力しなきゃいけないなんて信じられない!安定した仕事を得るなんてほぼ不可能じゃないかと思われたでしょうか?

そうです。ほぼ不可能だからみんな帰るんです。 外国で働くという事がそもそもそんなに簡単ではありません。 「グローバル化」というよくわからない美しい言葉のために世界が自由になっていると若者は思っていますが、実際グローバルなのは物流とITだけです。労働市場の点では世界は未だにとてもナショナリズムです。

しかしそれでも働きたい、日本で生活したいと思っている人に私が知っている日本で働けている外国人の人たちの共通点をお伝えします。

それは実績がある人です。 

  • 日本の有名大学を卒業している。
  • メキシコでグーグルのプログラマーをしていた。
  • スペインで最も有名なホテルでシェフをしていた。
  • 英語教育の資格を持っていて、オンラインで日本人に3年間教えていた。

これくらいユニークであれば面接官としてもリスクを考慮しても雇用したいと検討するでしょう。えぇ、わかります。無茶だって言いたいんでしょう? 心配しないでください、こんなことを言っていますが私だって海外に行けば仕事を得られません。おそらく寿司レストランでウェイターになるでしょう。だからこの国に住んでいるんです。ここで働いていれば月収は2500ドルです。お金を貯めてたまに海外旅行ができればいいと思っています。

もし、今この記事をティーンエイジャーが読んでいたら死ぬ気で20歳までに本が読めるレベルの日本語を習得してください。あなたに残された時間は少ないですよ?もし日本で働きたいならですが。 

今日はおそらく皆さんが知ることのない、日本人の面接官の本音について紹介しました。普段日本人の面接官は絶対あなたにこんなことは言いません。全くメリットがありませんから。彼らだってあなたに恨まれたくないからニコニコしています。でもその微笑みが本物かどうかはしっかり判断してください。外国生活は全て自己責任です。誰も守ってくれません。でもこんな困難に立ち向かって生きている人はみんな尊敬のできるかっこいい人たちです。難しい人生を目指すか、自分の国に残るか。どちらの選択もあなたが選んだのであればベストチョイスです。ぜひこのブログを判断材料にしてくれればうれしく思います。

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